青木 詠美子

あおき えみこ    東京
1977年10月生まれ
2025年俳句を始める
2025年10月より「遊牧」同人
現代俳句協会会員
浅春の白にはじまる喫水線
ほんたうにみどりのサラダ風光る
鞦韆の終着駅を見失ふ
死人しびとより怖いもの見た木下闇
冥途との境目あたり夕河鹿
螢火やほのかに水を焼くにほひ
独り居の鍵穴めいて夏の月
誰そ彼と惑ひ鏡に問ふ我鬼忌
八月のカフカ家族といふ形式かたち
蝶の影薄れ草木零落す
幾重にも死の白きこと波の花
眠りてふ真綿に沈みしづり雪
鍋中の蒟蒻鳴きてごめ渡る
人類の視力落ちたる目借時
付箋紙の重さで傾ぐ暮の春

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