とみなが ゆきこ

とみなが ゆきこ    栃木
石鹸玉来世などという荷物
約束は約束のまま葱の花
衣食住足りて不自由薄氷
満たされてやがて哀しき水中花
行者堂蜥蜴の眼に棲む写楽
私には恋難しき青葉木兎
天空に鋏を入れる神の雷
我もまた見知らぬ他人曼殊沙華
鳥渡るキャラメルひとつの俳句論
蝗跳ぶ女王卑弥呼の髪飾り
鹿の声離れて生きる道もあり
生きている贅沢を知り師走来る
愛すべき椅子は空っぽ冬の蝶
祈りの手父なき戦禍のクリスマス
限りある命の重さ寒卵

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