坂間 恒子

さかま つねこ    千葉
  • 句集『残響』(舷燈社)
  • 句集『硯区』(文學の森)
  • 共著『現代俳句を歩く』(遊牧俳句会)
  • 共著『現代俳句を探る』(遊牧俳句会)
  • 共著『現代俳句を語る』(遊牧俳句会)
馬の目をひきよせている花李
卵白に指先ぬらす花の夜
桜蘂降る真夜中の非常口
首筋にのこる少年さくらの実
人待てば河鹿の声のかすかなる
夕顔のうしろの闇に素手入れる
夕顔の闇ひきよせる私小説
噴水のかなしみ色を記録せよ
てのひらの空蝉を吹く夜の傾斜
黒揚羽一頭ひそむ水琴窟
短夜の夢に漱石徴兵忌避
鶏頭花たましいひとつのりうつる
実むらさき声出すものに群鶏図
烏瓜ひそかに非常ベルである
月光の投網のかかる枯蓮
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