ほりのうち ちょういち 埼玉
- 合同句集『海程新鋭集Ⅰ』(海程新社)
- 共著『現代の俳人101』(新書館)
- 共著『現代俳句を歩く』(遊牧俳句会)
- 共著『現代俳句を探る』(遊牧俳句会)
- 共著『現代俳句を語る』(遊牧俳句会)
はんざきの森のどこかに突破口
逃水のふりして刺身庖丁かな
はじまりは緑雨の奥のみどりの木
夏シャツで会いに行くなら阿修羅像
ポケットのない服うっかり秋でした
落葉焚くすべて杞憂と言えるまで
父は流氷瞑想の鳥一羽飼う
漂泊のほっぺたによる猫柳
薔薇の筋肉十字懸垂鎮まりぬ
ふるさとのあけびの値段だれに聞こう
蟾蜍ぶつぶつふつふつ神通力
枯芙蓉ありのすさびのかすり傷
放浪やまどかな鳥となる日まで
生誕のむかしむかしの火蛾の景
どぶろくの季節はおんぼろ自転車で