岡 みずき

おか みずき    鳥取
1950年1月鳥取市生まれ
2020年4月「遊牧」同人
現代俳句協会会員
  • 合同句集『鳥取・現代俳句』(鳥取県現代俳句協会)
  • 合同句集『現代俳句 鳥取Ⅱ』(鳥取県現代俳句協会)
ひとつぶの睡眠薬よ春の雪
点滴はひかりはつなつのにおい
梅雨の月ついに眠れぬ回遊魚
起承転結さまよっているミズクラゲ
こもれびは曼荼羅夏の蝶揺らぐ
原因は黄色のトマト不眠症
思想かも知れぬ背高泡立草
曼珠沙華白い一人が疾走す
月白のなにか咥えて戻る鳥
黄落期肺にしずかな音がある
消去した頁はすでにすすき原
大枯野着水音のひとつして
語彙ひとつ零して冬の大落暉
きららとは鳥の声する雪しずく
母の椅子に眠る水鳥のかたち
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