しおのや じん 千葉
| 昭和14年 | 生まれ。栃木県出身。千葉県船橋市在住。 |
| 昭和37年 | 「海程」創刊と共に金子兜太に師事。 |
| 昭和39年 | 「海程」同人。 |
| 昭和58年 | 「海程賞」受賞。 |
| 平成11年 | 同人誌「遊牧」創刊、代表。 |
| 句集に「円鐶」「塩野谷仁句集」「独唱楽譜」「東炎」「荒髪」。共著に「現代の俳人101人」など。 |
| 現代俳句協会参与。 |
- 句集『円環』（花の会）
- 句集『塩野谷仁句集』（海程新社）
- 句集『独唱楽譜』（東京四季出版）
- 句集『東炎』（海程新社）
- 句集『荒髪』（沖積舎）
- 句集『全景』（角川書店）
- 句集『私雨』（角川書店）
- 句集『夢祝』（邑書林）
- 句集『塩野谷仁句集ー現代俳句文庫』（ふらんす堂）
- 句集『塩野谷仁俳句集成』（東京四季出版）
- 評論集『兜太往還』邑書林
- 編著『海のみちのり』（海程会）
- 共著『現代の俳句101人』（新書館）
- 共著『現代俳句を歩く』（遊牧俳句会）
- 共著『現代俳句を探る』（遊牧俳句会）
- 共著『現代俳句を語る』（遊牧俳句会）
あざやかな伝言板なり冬の虹
薄氷はこころの象して昏るる
二月二十日金子兜太氏五回忌
兜太忌の街路全灯点りたる
八重桜むかし日暮れは瀬音から
昏れ残る平均台を晩夏とす
この星のこの木揺すれば夏近し
麦は穂に我にかなしき臍ひとつ
芙蓉咲くもう戻れない距離に咲く
とろろ汁月山へ行きそびれたる
象を見て象に見られて文化の日
棒で描く円の丸さも雁のころ
茄子の馬だんだんとだんだんと雨
登るなら晩秋のあの大きな木
誰かまた顔捨てに行く大枯野
オリオン南中楼蘭は晴れているか
