いとう じゅんこ 東京
昭和7年2月 | 東京に生まれる。 |
昭和53年より | 金子兜太に師事。 |
昭和59年 | 「海程」同人。 |
昭和63年 | 現代俳句協会会員。 |
平成元年 | 句集『春の葉っぱ』牧羊社刊。 |
平成4年 | 海程賞受賞。 |
平成10年 | 「吟遊」創刊同人。 |
平成11年 | 「遊牧」創刊同人。 |
平成16年 | 句集『夏白波』にて 第九回「加美俳句大賞」受賞。 |
現在、「海原」同人・現代俳句協会会員。 |
- 句集『春の葉っぱ』(牧羊社)
- 句集『夏白波』(富士見書房)
- 共著『現代俳句を語る』(遊牧俳句会)
ポケットにいつからの闇桜咲く
春浅し夜飛ぶ鳥に会いたいとき
桜散る日の暮れという人見知り
もう鳥になれず五月の水たまり
鳥帰るわが遠浅のたなごころ
夕焼けて水に握力あるような
鰯雲たそがれは水が運ぶよ
影踏みのむかしのありて青鬼灯
水辺とは少し吹かれて蛇の殻
おはぐろとんぼ旅人は水に映り
ま昼間の影から生まれ草の絮
歳月という探しものかな小鳥来る
黄水仙言葉さざ波さらなる波
夕暮のこころの全部実南天
いつよりの不在寒紅梅咲いた