前回、『現代俳旬を歩く』(遊牧叢書Ⅰ)を上木したのは平成二十四年九月だった。現今の俳句界全般に亘って目を配り、さまざまな角度から取り上げた前書は、当時、大変好評であったと記憶している。今般、「遊牧」が100号を迎えるに当り、執筆陣をさらに拡充し、「好句を探る」「遊牧の一句」「遠交近交」に加え、新たに現在只今の俳句界の諸問題に少しく論及した「現代俳句雑感」を編入して、遊牧叢書Ⅱ『現代俳句を探る』を刊行することとした。
少しでも読者のお役にたてれば幸甚と思っている。
遊牧代表 塩野谷 仁
平成二十八年五月刊
発行元:遊牧社
ページ数:277