とおやま いくこ 東京
昭和20年 | 愛知県生まれ |
昭和61年 | 俳句始める 金子兜太に師事 海程入会 |
平成元年 | 海程新人賞 |
平成11年 | 「遊牧」創刊同人 |
平成15年 | 海程会賞 |
平成16年 | 海程賞 |
平成30年 | 海程終刊 「海原」創刊同人 |
現在 「海原」「遊牧」同人 現代俳句協会会員 |
- 合同句集『海程新鋭集Ⅱ』(海程新社)
- 共著『現代俳句を語る』(遊牧俳句会)
呼べば来る黎明何の種蒔こう
節分草馬を嘶かせてしまいけり
ふたり静いもうとありて鈴鳴らす
春寒のひらひらひらひらおとうと
斑鳩の春の筍歩きこよ
まほろばのバスに飛び乗る啄木忌
潮鳴りの姉はテニスへ花ジンジャー
下野の馬に親しき通り雨
晩夏美し雀の水浴びむかしも
千駄ヶ谷かりん照るから手を振れり
美しき着氷人参ケーキ焼けた
冬かもめ逆断層に突き当る
電球を拳と思う冬木立
グランドピアノキトラ古墳の星を見に
ただ駆ける樹々の哀しみ知らぬ子は