いとう みちろう 神奈川
昭和22年4月 | 北海道に生まれる。 |
平成22年より | 海程に投句を始める。 |
平成29年 | 海程新人賞。 |
令和2年 | 遊牧賞。 |
現在「遊牧」「海原」同人。現代俳句協会会員。 |
- アンソロジー『俳句の宙2018』(本阿弥書店)
- 共著『現代俳句を語る』(遊牧俳句会)
立春大吉星がうるさく眠られぬ
春を脱ぐように自転車野に放り
みごもりのこだまのようにおぼろ月
海底に灯はあるか子らよ雛たちよ(3・11)
夏野めくればごうごうと友の声
とおせんぼうのさびしんぼうのあめんぼう
晩夏まとえば流木となりはじむ
馬鈴薯の花の向こうを葬の列
膕は岬の昏さ雁渡し
没日見るみんな揺らいで秋桜
鰯雲水あふるるように家出
月に吠え少年の目は水たまり
無頼派は肩より老いて白ふくろう
寒晴の傷として一羽のカモメ
イマジンが聴こえてくるよ中村哲さん忌