峯﨑 純

みねさき じゅん    鹿児島
昭和54年7月鹿児島に生まれる。
平成17年海童会へ参加。
平成18年
 
塩野谷仁氏に師事。
「遊牧」参加、同人。
平成23年より家業のため活動休止
令和6年2月「遊牧」復帰。
永き日やどの古本も雨の気配
筆跡の生き急ぐよう冬銀河
待春の古本屋から膨張す
捨てる紙集め朧のような部屋
父いつも離島のように春炬燵
ハンカチの記憶階段ばかりなり
あざらしの一族湛う純度かな
山蟻のここは寝室ここは蔵
石を踏み火の跡を踏み浜日傘
桜桃忌はじまりはてのひらの水
冴ゆる夜の裁縫箱は星ばかり
白牡丹泣きそうだから行方不明
周波数さがしています蝸牛
無言からうまれる無言ソーダ水
子育てはロンドのように夏燕

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