浪岡 玄

なみおか はるか    千葉
  • 共著『現代俳句を語る』(遊牧俳句会)
陽炎に立つ原子炉の守衛かな
三月や沖より蒼き馬の群れ
人が人殺しに行けり万愚節
バンクシ―の風船壁を越えゆけり
百年は眠ったろうか昼寝覚
まとうなら蜘蛛の囲のあの一糸のみ
箱庭に方舟ひとつ乾きけり
ががんぼの脚もげて核ごみの増えて
空という巨大なマスク油照
ないしょだよ戦争のこと百舌鳥のこと
神の留守核のボタンは移動中
電球の切れそうな鮫来るそうな
白鳥降下ガブリエルと名告りたり
降誕祭地球にもある誕生日
白鯨の現るころか冬銀河
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